優しい夕焼け空
今日の夕焼けの空は、透き通ったピンクやパープルのヴェールがかかったような、優しい色でした。
写真じゃなかなかこの透明感ってつたわりにくいけど、ほんとにキレイでした。
まだまだ暑さも残る夕方の田舎道。
沈んでいく夕日とともに、オレンジ色に変わっていく空。
広い空を見れる場所が、毎日のお散歩のお気に入りスポット。
何者かになろうとしなくてもいい
そういえば、今日なんとなく思い出したこと。
アパレルの仕事をしていた20代の頃。
今から思えば、ワーカホリックと言っても過言じゃないくらい働いてたけど、毎日すごく楽しくて天職だと思っていた。
でも、ある時から、そんな大好きだった仕事なはずなのに、本当の『好き』とか『楽しい』とか『私がやりたかったこと』がどんどん見えなくなってきて、いろんなことが窮屈に感じてきて、自分の心の中が何にも見えなくなった。
いつも晴れていたはずの心の中は、どんな風でも動きもしない、真っ黒で分厚い雨雲で覆われたような、そんな状態だった。
だから全部ゼロにしてみた。
それで、1こ1こ、試してみた。
なんとなくできそうなこと、ちょっとだけ興味あること。
興味なくても誘われる場所、なんとなく足が向く場所。
心が動くかどうかもわからないけど、ひとまず行ってみる・やってみる、そんな繰り返しの日々だった。
でもなんか、私の心はなんだか生きてる感じがしていなくて、まるで毎日、誰かの出てる映画のストーリーでも見ているような変な感覚だった。
何かにならなきゃ、何かを見つけなきゃ、って暗闇の中を宝物の欠片を探すみたいに、一生懸命になっていた。
年月をかけて、ちょっとずつ、その欠片を見つけては拾って集めて。
そんな時、ふと耳に入ってきたのが、
『何者かになろうとしなくていい。どう在りたいか、でいい。』という言葉でした。
その言葉は、ずっと私を取り巻いていた謎の緊張感を、すっとほぐしてくれました。
結局私は、ただ自分で自分を焦らせたり、プレッシャーや制限をかけていただけだったんですよね。それで自分を迷子にさせていただけだったんです。
私は、わたし以上にも以下にも、ならないんですよね。
ただ、わたしでいれば、それでよかったんです。
『何者かになろうとしなくていい。どう在りたいか、でいい。』
その言葉をふと思い出した、というお話でした。